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次の文は、成年後見制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A：成年後見人の選任は、家庭裁判所が行う。
B：精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者について、家庭裁判所は補助開始の審判をすることができる。
C： 成年後見人として、法人が選任される場合がある。

• 社会福祉
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【A】〇　適切な記述です。
成年後見人の選任を行うのは、Aの記述の通り家庭裁判所です。民法第843条第1項に記載されています。

成年後見人とは、知的障害・精神障害・認知症など精神上の障害によってひとりで物事を決めたり、行動することに不安のある人が、契約や手続きをする際にサポートをする人物のことです。

【B】〇　適切な記述です。
Bに記載されている通りです。家庭裁判所は、精神上の障害により事理を弁食する能力が不十分なものに補助開始の審判をすることができます。

事理を弁食する能力とは、物事のよしあしを判断することができないか、判断できたとしても行動できない状態にあることをいいます。

【C】〇　適切な記述です。
成年後見人としては、個人だけでなく法人が選任される場合もあるため、Cの記述では適切です。実際に裁判所が成年後見人として法人を選任した事例もあり、社団法人や社会福祉協議会、福祉公社などが選ばれました。